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トヨタとスバルが新型「スポーツカー」実車初公開! 「GR86」で“パンダトレノ”が復活!? スポーティな「BRZ」がスゴい!

くるまのニュース

トヨタ「GR86」の特別仕様車とスバル「BRZ」の新グレードの実車が初公開されました。それぞれどのような特徴があるのでしょうか。

「AE86」が40周年で「GR86」がパンダカラーに!?

 TOYOTA GAZOO Racing(以下、GR)とスバルは2023年9月24日、特別仕様車「GR86 RZ“40th Anniversary Limited”」(以下、40周年記念モデル)と新型「BRZ STIスポーツ」の実車を、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催された「FUJI 86/BRZ STYLE 2023」で初公開しました。
 
 GR86およびBRZは、トヨタとスバルが共同開発したFRスポーツカーとして初代モデルが2012年にデビュー。2021年にフルモデルチェンジし、現行モデルは2代目モデルとして販売されています。

 そんな両車が一部改良を受けて「C型」へと進化し、GR86は「AE86(カローラレビン/スプリンタートレノ)」の誕生40周年を記念した40周年記念モデルを、BRZは最上級グレードとしてSTIスポーツを新たに設定しました。

 AE86といえば、漫画「イニシャルD」に親しんだ世代ではパンダのようなカラーリングの「パンダトレノ」を思い起こす人もいるかと思いますが、40周年記念モデルではこの「白×黒」に加え、同車で人気だった「赤×黒」の2種類を用意。

「RZ」グレードをベースに、外観は、黒いストライプのサイドデカールや同じく黒いトランクスポイラーといった、AE86を想起させるパーツを装備しました。

 サイドデカールは現行モデルに合わせたストライプとしたほか、「SINCE 1983 40TH」というフォントはAE86で使用されていたのと同じものを使用するなど、こだわりのデザインとなっています。

 内装も、当時の「AE86 GTアペックス」を彷彿とさせる、ブラック基調に赤のアクセントカラーを用いたデザインを採用。ドアパネルには、サイドデカールと同じフォントで、40周年記念を示す刺繍が入れられました。

 一方のBRZ STIスポーツの外観は、ドアミラーとシャークフィンアンテナをブラック化したほか、ホイールはツヤありのダークメタリックとし、各所を黒で引き締めています。

 また、STI(スバルテクニカインターナショナル)がチューニングした証として、ヘッドライトの「BRZ」ロゴをチェリーレッドとし、「STI」エンブレムを前後に装着しました。

 内装は、ボルドー×黒のシートで大人の上質さを演出。サイドサポートに「STI」のエンボス加工が施されたほか、スタートスイッチやメーターにもSTIのロゴが入れられ、エンジン始動時にメーターに表示されるアニメーションもSTIスポーツ専用となっています。

 特別感のある内外装はもちろん、両車ともにブレンボ製のブレーキと特別なダンパーが装着されました。

 先代モデルにもブレンボのブレーキの設定があったのですが、現行モデルでも装着してほしいという声が多く、心待ちにしていたファンの期待に応えるかたちで実現したといいます。

 GR86は、40周年記念モデルのほか、「RZ/SZ」グレードに赤いキャリパーのブレンボ記念モデルは標準装備、RZ/SZグレードはオプション設定されます。

 BRZ STIスポーツにもブレンボ製ブレーキを標準装備するのは同じですが、こちらはゴールドのキャリパーを採用。日立アステモ製SFRDフロントダンパーを装着し、両車で異なるセッティングとなっているところもポイントといえるでしょう。

 初公開のイベントに登壇したトヨタ自動車株式会社 GR車両開発部 主管 藤原裕也氏は、次のようにいいます。

「GR86はザックスのダンパーを設定しており、サーキットを走り込んで開発しました。これまでのGR86が持っていたスポーティさはそのままに、乗り心地も高めた“欲張りなセッティング”になっています。

 40周年を迎えたAE86は、世代を超えてお客さまに選んでもらっているクルマです。GR86とBRZも世代を超えて愛していただけるようなクルマにしていきたいと思っています」

 また、株式会社スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 小林正明氏は、「ブレンボといえば赤のイメージがあり、先代のSTIスポーツは赤いキャリパーだったのですが、今回はスバルのイメージカラーであるゴールドを使っています。ロールのときにはしっかり支え、荒れた路面は吸収が良いセッティングとしました」と説明しました。

 GR86/BRZの改良では、MT車にも運転支援システム「アイサイト」が搭載されることもトピックスとなり、プリクラッシュブレーキや追従機能付きクルーズコントロール(ACC)などが新たに装備されます。

 小林氏(スバル)は、「当初からAT車にはアイサイトを装備していましたが、お客さまからもたくさんご要望いただいていたMT車への搭載がやっと実現し、みなさまにご満足いただけるような機能ができました」といい、「AT車との違いはクラッチがあるかないかというところですが、不自然な動きだと不安になりますので、MT車でも自然に停止するように制御しました」と開発で苦労した点を語りました。

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 GR86 40周年記念車(特別仕様車)は200台限定の抽選販売となり、価格(消費税込、以下同様)はMT車が382万2000円、AT車が392万円です。抽選は2023年9月25日から10月9日までGR Garageにて受け付けています。

 新グレードとして追加されたBRZ STIスポーツは販売台数に限定はなく、価格はMT車が376万2000円、AT車が381万7000円です。

「えっ…!」 新型パンダトレノ登場! カッコ良すぎる「GR86/BRZ」画像を見る(43枚)
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