トヨタ ウィンダム解説

　ウィンダムはトヨタが1991年から2006年まで発売したセダンです。

　レクサスブランド「ES」として国外市場向けに販売されていたものを日本国内向け仕様にしたモデルで、車名の由来は英語で「勝っている状態」という意味を込めて作った言葉です。

　ウィンダムはフルモデルチェンジを複数行っており、2001年に3代目が誕生。「プレステージ性の深化」をテーマに、プラットフォームから一新し、レクサスブランドに共通する高性能と高品質と洗練されたスタイルを一段と磨き上げました。

　エクステリアは彫りの深い造形で、ダイナミックなデザインが特徴。2代目まで採用した4ドアのピラードハードトップから4ドアセダンに変更され、ホイールベースを50mm延長した全長4865mm、全幅は30mm広げて1810mmまで拡大、全高は60mm高くして1455mmとし、乗降性や後席の居住性が向上しました。

　インテリアには、おおらかな面で構成したインパネ、精緻に仕上げたセンタークラスターや独立3眼式オプティトロンメーターを配し、雨滴感知式ワイパー、電動リアサンシェードなど装備も充実。プレステージ性が一段と深化しています。

　エンジンは2.5リッターを廃止し、3リッターV6エンジン（1MZ−FE・215ps）を設定。駆動方式はFFのみで、自動変速機は4速ATから5速AT（5 Super ECT）に変更されました。

　4輪ストラット式独立懸架、電子制動力配分制御付ABSやブレーキアシスト、VSC、TRCのほか、合計6つのSRSエアバッグなどの安全装備も取り入れられ、優れた走行性と高水準の静粛性を実現しています。

　現在のトヨタのウィンダムの中古車価格は、平均で約32万円です（2020年4月調べ）。車体の状態次第では早期の購入がおすすめです。