トヨタ WiLL VS解説

　WiLL VSはトヨタが2001年から2004年まで発売したコンパクトカーです。

　21世紀における新たな消費スタイルへの適応と新市場創出を目指し、新たなマーケティング手法を開発するための業種を超えた異業種合同プロジェクトであるWiLL、そのWiLLブランド車の第2弾としてWiLL VSは誕生しました。

　第1弾のViと同様に個性的なボディデザインを売り物とするモデルで、20代から30代を中心とするニュージェネレーション層の感性に応えるべく開発されました。

　車名の由来ですが、「WiLL」は、英語の「意志」や「未来」を表し、続く「V」は、ジャンルを表す「Vehicle」の「V」、「S」は、「Smart」や「Sport」といったメインターゲットの志向にちなんだものから命名されています。

　Viより大型のカローラ系からメカニズム部分を流用し、これにステルス戦闘機をイメージしたスタイルの5ドアハッチバックボディを架装。ボディサイズは全長4385mm、全幅1720mm、全高1430mmです。

　エンジンは直列4気筒の1.8リッター（1ZZ-FEと2ZZ-GEの2種を展開）。4速ATのスーパーECTのほか、2ZZ-GE型搭載車には新しい試みとして、ステアリング上にシフトスイッチを設けたスポーツステアシフトマチックが採用されました。

　2002年には1.5リッターエンジン搭載車や6速MT、インターネット限定車も追加されています。

　現在のトヨタのWiLL VSの中古車価格は、平均で約31万円とお手頃な価格です（2020年4月調べ）。スタイリッシュなデザインで今でも人気の車種なので、良い物件を見つけたら購入を検討しても良いでしょう。