トヨタ RAV4 PHV解説

　トヨタは2020年6月に、RAV4ブランドの最上級モデルとして、プラグインハイブリッド車のRAV4 PHVを発売しました。

　RAV4とは、クロスオーバーSUVのパイオニアとして1994年に初代モデルを発売して以来、世界的にも高い支持を集めてきたSUVタイプのクルマです。

　この「RAV4 PHV」のベースとなったモデルは、RAV4としては5代目にあたります。

　RAV4 PHVは、2.5リッターのエンジンを搭載しつつ、通常モデルのRAV4のハイブリッド車よりもフロントモーターとインバーターを高出力化しています。

　これに大容量・高出力の新型リチウムイオンバッテリーを組み合わせたことで、システム最高出力は225kW（306PS）に到達。0-100km/h加速タイムは6.0秒という力強い加速を実現しました。

　また、全長4600mm、全幅1855mm、全高1695mmと、重厚感のあるボディサイズでありながら、エンジンを使用しないEVモードでの走行距離はクラストップレベルの95kmを達成。

　さらにエンジンも使用するHVモードでの走行距離も加えると、無給油での航続距離は1300km以上となり、高い環境性能と共に使い勝手の良さを両立させています。

　RAV4 PHVは内外装ともに上質感が追及されており、RAV4ブランドの最上級モデルらしい専用デザインのエクステリアと、合成皮革シートを採用したスポーティシートを装備したインテリアが目を引きます。

　走行時の静寂性はEVモード以外でも高く、HVモードでの走行時もモーターを活用しエンジン回転数を抑えてエンジンノイズを低減することで、快適な車内空間を体感できます。

　さらにPHVならでは利便性も追求され、停電・災害時など緊急時やアウトドアに役立つ、最大1500W（AC100V）の外部給電機能を全車に標準装備しており、外部給電用のコンセントとしての利用が可能です。