トヨタ オリジン解説

　オリジンはトヨタが2000年から2002年まで発売したセダンです。

　同車はトヨタ自動車生産累計1億台達成の記念車であり、トヨタの歴史を象徴する「初代クラウン」をモチーフとして誕生しました。

　この記念車であるオリジンは、トヨタが長年にわたって培い伝承してきた「匠の技」と最新自動車技術との融合を図ったもので、随所にクラフトマンの「技」を感じさせる卓越した仕上がりが特徴のクルマです。

　車名の由来は英語の「Origin（起源）」からきています。

　エクステリアは初代クラウンのイメージと現代感覚を程良く調和させたスタイルに、「匠の技」を生かした質感が付与されます。

　フロントビューは、ボリューム感のあるフードパネルや彫りの深い異型丸型ヘッドランプにより押し出し感を表現。サイドビューは、初代クラウンの特徴である観音開きドアに、現代的テイストのサイドパネル、丸みをもたせたルーフパネルを組み合せ、躍動感が表現されています。

　ボディサイズは全長4560mm、全幅1745mm、全高1455mmです。

　また伝統的な意匠と優れた機能性と快適性を合わせ持つ、ゆとりの室内空間もオリジンの大きな魅力。伝統的な手法の縦パターンのデザインと玉縁を施した質感の高い意匠の高級本革シートを採用し、人間工学的な見地から最良の着座姿勢が保てるよう形状と構造が追求されています。

　エンジンには豊かな低中速トルクを発揮するBEAMS 2JZ-GEガソリンエンジンを搭載。高効率、高応答のECT-iEとの組み合わせもあいまって、高級車にふさわしい気品ある滑らかな走りを実現します。排気量は3リッターです。

　現在のトヨタのオリジンの中古車価格は、平均で約355万円です（2020年4月調べ）。大変人気のクルマですので、満足のいく車体を見つけたら購入を検討してもいいでしょう。