トヨタ iQ解説

　iQはトヨタが2008年から2016年まで発売したコンパクトカーです。

　従来の自動車のサイズの概念を打破することを目指したiQは、「超小型ボディに、卓越した性能を凝縮し高い質感を備えた“マイクロプレミアム”カー」というコンセプトで開発されました。

　名前の由来は、「i」は、個性（individuality）を表すと同時に、革新（innovation）と知性(intelligence)という意味を、「Ｑ」は、品質（quality）を表現するとともに立体的な（cubic）という言葉の音と、新しい価値観とライフスタイルへのきっかけ（cue）という言葉に由来しています。

　2009年には英国のアストンマーティンにトヨタのiQをOEM供給したことでも大きな注目を集め、アストンマーティンからは独自のデザインを施した新型車「シグネット」として発売されました。

　そんな大きく話題を集めたiQは、自然界の造形美を活かしたデザインが特徴です。巻き貝や波紋などを基に造られた、数理モデルを用いた線や面を内外装デザインに採用。力強く重厚なフロントマスクに、大径タイヤの四隅配置を強調したホイールアーチと、滑らかなボディラインを調和させ、安定感と躍動感を両立させました。

　全長2985mm、全幅1680mm、全高1500mmのボディに4人乗車可能な超高効率パッケージを実現しています。

　さらに優れた環境性能と走行性能を両立する1リッターエンジンを搭載し、同排気量トップレベルの低燃費を実現したほか、新燃費基準の試験方法となるJC08モード走行燃費で「2015年度燃費基準」を達成しています。

　現在のiQの中古車価格は、平均で約39万円です（2020年4月調べ）。高機能で乗り心地の良いトヨタのiQをお得に購入するなら今がチャンスかもしれません。