光岡 リョーガワゴン解説

リョーガワゴンは、光岡自動車が1998年から2001年まで販売していたステーションワゴンです。

日産P11型プリメーラワゴンをベースに、光岡らしいクラシックカーの意匠をまとったデザインが印象的なクルマです。ちなみに車体名のリョーガは「凌駕」という意味で、漢字で表されることもあります。

リョーガワゴンはクラシックカー風の大型ラジエターグリルと丸目フロントライトといった光岡自動車のカスタマイズカーらしさがフロントフェイスに表れていることが最大の特徴です。クラシカルな大きなグリルと、国産車では珍しい豊かな曲線と曲面を主体としたボンネットラインがもたらす重厚な雰囲気は、5ナンバークラスのステーションワゴンとは思わせない高級感を醸し出しています。また、ナビゲーションシステムにキーレスエントリーシステムといった快適装備が充実しており、洗練されたスタイリングの中に快適性も兼ね備えています。

ボディサイズは、全長4650ｍｍ、全幅1700ｍm、全高1470ｍｍで、日産P11型プリメーラワゴンからの変更点はフロントのみです。エンジンなどはベース車であるP11型プリメーラをそのまま流用しており、1.8リッターもしくは2.0リッターの直列4気筒DOHCを搭載。トランスミッションは5速MTと4速ATもしくは6速マニュアルモード付無段変速機（ハイパーCVT-M6）が設定されていました。

販売が終了した現在、光岡自動車にステーションワゴンは特別仕様車「リューギEX・ワゴン」に引き継がれています。現在のリョーガワゴンの中古車価格は、平均で約50万円とリースナブルな価格帯で、クラシカルな雰囲気のステーションワゴンをお求めのユーザーにとってはお得な相場となっています。（2020年4月調べ）