三菱 トッポ解説

トッポは、三菱自動車が2008年から2014年まで販売したトールワゴンタイプの軽乗用車です。

発売された2008年時点では、軽乗用車でクラストップの室内高を叶えたゆとりのある空間に加え、実用性に優れるクルマとして設計されました。車名の由来は、トッポ「ルーフ（TOP）」が高いことから愛嬌を込めて名付けられています。

軽乗用車市場では、室内空間の広さや視認性など理由からトールボーイタイプのシェアが拡大する中、トッポのパッケージングはそれらの実用性に加え、快適性がより高められています。1430mmという高い室内高と低めに設定したベルトラインが、広がりのある開放的な空間と良好な視界を確保しています。サイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1700mmと小回りの利くサイズです。車両の重心を低く抑え、コーナーでもロールの少ない安心感の高い走りを実現しています。

また、インテリアでも利便性の高さが光ります。後席ヘッドレストを装着したままの状態で、室内からもバックドアからも簡単にリアシートを倒すことができ、自由自在に拡張可能です。バックドアポケットやラゲッジサイドボックスなどの収納場所とあわせ、使い勝手の良い荷室に仕上がっています。

エンジンには、660ccSOHC12バルブ3気筒を搭載し、自然吸気エンジン搭載車は、平成17年排出ガス基準の75%低減レベル、インタークーラーターボ付エンジン搭載車は50%低減レベルを達成し、環境への配慮も充分です。これら高性能な動力周りのおかげで、低重心ボディでも高い旋回安定性を実現しています。

現在のトッポの平均中古価格は、28万円です（2020年4月調べ）。通勤や通学に適したサイズとスペックを備えていることから中古車市場でもまだまだ人気があります。