ホンダ NSX-R解説

NSX-Rは、ホンダが1990年から2005年まで販売していたスポーツクーペで、ビッグマイナーチェンジが施された「NA2」型のピュアスポーツモデルとして、2002年に販売されていたモデルです。

エクステリアは、エアアウトレットダクト付カーボンボンネットフード、フィン付フロントアンダーカバー、リアディフューザー、カーボンリアスポイラーなどの採用により、公道モデルとしては稀有なマイナスリフト空力性能を実現。ダウンフォースを得ることにより、高速領域での運動性能、操縦性能を格段に向上させています。

インテリアは、操作性の向上とスポーツカーの高揚感を追求した高性能コクピットとなっており、専用球形チタンシフトノブと軽量化にも貢献するメッシュタイプシフトブーツ、シート表皮にこだわったレカロ社製カーボンアラミドフルバケットシートなどを搭載しています。

搭載されるV型6気筒3.2リッターDOHC VTECエンジンは、レーシングエンジンの組み立て技術を応用することにより、出力効率の向上と俊敏なレスポンスを追求。ピストンとコンロッドの各気筒間での精密な重量バランス取りや、クランクシャフト＋クラッチケース＋プーリーを組み合わせた状態での高精度な回転バランス取りに加え、ベアリングメタルの嵌合によりメタルクリアランス精度を向上、フリクションの低減を実現しています。

名実ともにホンダを代表するピュアスポーツモデルであり、その希少性から現在でも約2015万円もの相場価格で取引されています。場合によっては、中古販売価格が要相談となっている場合もあるほどです。