ホンダ CR-X解説

CR-Xはホンダが1983年から1999年まで販売していた小型クーペです。

シビックの姉妹車である「バラード」の派生車種として販売が開始され、2代目のCR-Xは北米や香港では「シビックCRX」という車名で販売されていました。

CR-Xのエクステリアデザインは、人間と技術の融合（ヒューマン・フィッティング・テクノロジー）のもとに開発され、純粋に走りの効率を追求するため、テールラインの整流効果向上をはじめとして、細部まで徹底したフラッシュサーフェス化により、Cd値0.30という優れた空力性能を達成しています。

さらに前後ともに絞り込みながら、なめらかでふくよかな曲面構成フォルムを採用した上で、ホイールベースの延長とトレッドを拡大した、4隅タイヤによるロー＆ワイドのコンパクトなパッケージングを実現。

ボディサイズは全長は3755mm、全幅1675mm、全高1270mm、ホイールベースは2300mmとなっています。

インテリアは、運転席に向けられたセンターコンソールを採用するなど、すべての機能をドライバー優先でレイアウトすることにより、本格的なコクピット感覚を実現。また、スウェード調植毛をインストルメントパネルからドアライニングにかけて施すなど、しっとりと落ち着いた質感をもたらしています。

パワートレインは、1.5リッター、1.6リッターが用意され、ホンダらしい吹き上がりの良いエンジンテイストに仕上がっていました。

CR-Xは、生産終了から30年近くが経つクルマで、良質な個体は減ってきてはいるものの、エンジンの載せ替えを前提に高値で取引されている状況が続いており、現在の相場価格は約143万円（2020年4月調べ）となっています。