フェラーリ テスタロッサ解説

「テスタロッサ」は、フェラーリが1984年から1992年まで販売していたスポーツクーペです。

車名はイタリア語で「赤い頭」を意味し、エンジンのカムカバーが赤く塗られていることに由来します。これは、1950年代のフェラーリのレーシングカーである250TRや500TRといったクルマへのオマージュでもあります。

エクステリアは、スポーツカーらしいワイド＆ローなボディです。ボディの主要部分はアルミ製、ドアとルーフはスチール製となっています。ドアからリアフェンダーにかけての流れるようなスリット状の特徴的なエアインテークは、サイドのラジエーターに空気を送り込むためのものです。ヘッドライトはリトラクタブル式を採用。フロントバンパー部分には大きな2つのフォグランプも装備しています。ボディサイズは全長4485mm、全幅1976mm、全高1130mmとなっています。

インテリアは上質な素材にこだわりながら、広々とした車内空間を確保。キャメル色を基調とした落ち着いたデザインでありながら、インパネ周りは直線を多用した独特の未来的な形状です。

5速MTとともに縦置きされた5リッターの180度V型12気筒エンジンは最高出力390PSを発生し、最高速度は290km/hを実現。0-100km/h加速を5.8秒でこなします。

中古車販売市場における「テスタロッサ」は、ほとんどの場合応談となっています。良質な車体と出会えましたら早期の購入をおすすめします。