フェラーリ 575Mマラネロ解説

575Mマラネロは、フェラーリが2002年から2005年まで販売していた高級スポーツクーペです。「550マラネロ」の後継車種として開発されたクルマで、車名に添えられている「M」とは改良型を意味するModificatoという単語の頭文字です。

エクステリアのプラットフォームは550マラネロと同じものを使用し、外見上の違いはほとんど見られませんが、ボンネット部分に開けられたエアインテークは、形状を変えないままサイズを拡大。空気の流入量を増やすことで、排気量が大きくなったエンジンを効率的に冷却することが可能となっています。ヘッドランプのデザインもボディ色を基調とするものに変更され、ホイールの形状もより良好な空力性能を得るために改良されました。ボディサイズは全長4550mm、全幅1935mm、全高1277mmと、550マラネロとほぼ同じサイズになっています。

インテリアのメーターまわりのデザインは550マラネロとは大きく違うデザインを採用。計器類をドライバーの正面に集めることで、操作性を高めています。他にも電動式のシートポジションメモリー機能を新たに採用しています。

搭載するエンジンは、5.7リッターのV型12気筒自然吸気エンジンで、最高出力は515PS、最大トルクは60.0kgmとなり、550マラネロと比較して15PS出力が上がり、3.0kgmのトルクアップを達成しました。トランスミッションは6速MTと6速セミATが設定されています。

中古車販売市場における「575Mマラネロ」の平均相場価格は844万円（2020年5月調べ）となっています。販売終了から15年が経ち、1000万円を切る価格で購入できるようになってきました。購入を検討している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。