フェラーリ 458スペチアーレA解説

458スペチアーレAは、フェラーリが2014年から2016年にかけて販売したオープンカーです。

スペチアーレAの「A（アペルタ）」はイタリア語で「オープン」の意味であり、「458スペチアーレ」のオープンモデルであることを表しています。世界で499台しか販売されていない限定特別モデルとなっています。

エクステリアは、美しい彫刻のようなデザインが特徴的です。ボディパネルはこのモデル仕様にデザインし直され、パフォーマンスを優先させつつ車両デザインの特徴も残されています。また、インテリアは洗練された職人技術による軽量で上質な素材が使われており、スポーツカーらしい独特の雰囲気に包まれています。特に、カーボンファイバーはダッシュボードやドアパネル、センタートンネル、シートなど随所に使われ、極めて高い機能性や合理性が実現されています。

ボディサイズは全長4571mm、全幅1951mm、全高1204mmとなっています。また、搭載されるエンジンは458スペチアーレと同じく4.5リッターV型8気筒自然吸気エンジンで、最高出力605PS、最大トルク540Nmを発揮。トランスミッションは7段デュアルクラッチで、0-100kmの加速が3秒、0-200km/h加速は9.5秒、最高時速320kmと、突出した性能を持っています。458スペチアーレと比較して50kg軽量化していることも、高いパフォーマンスに寄与しています。このほか、アルミ製のRTH（リトラクタブルハードトップ）は、458スパイダーと同様にわずか14秒で自動開閉できます。

458スペチアーレAは非常にレアなモデルのため、現在中古車はほぼ出回っていません。また、出回っている場合も応談の場合が多くなっているのでご注意ください。（2020年5月調べ）