フェラーリ 456M GT解説

456M GTは、フェラーリが1998年から2003年まで販売していたクーペです。

456GTの後継としてデザインされた456M GTは、4人の大人が寛ぐことができる設計となっており、優れたパフォーマンスと広々とした空間を両立しています。

フェラーリ伝統の4シーター（2+2）モデルを踏襲した全長4763mm、全幅1920mm、全高1300mmのボディは、多様な用途に答える利便性を備えるだけでなく、正統なフェラーリにこだわるドライバーたちからの高い評価も得ました。クリアなフロント・デザインとリトラクタブル・ウイングは、空気力学に基づき設計されています。

また、ギアボックスとリアデフの一体化により、前後重量バランスの向上と同時にゆったりとした広さのキャビンとトランクを実現しました。

インテリアは、コノリーレザー・トリムのキャビンが、フェラーリのGTらしい高級感を演出します。ポジション・メモリ機能付きの電子制御調整式となったシートや全自動空調システム、ソーラー・ラジエーションセンサー、ステレオ・システムにより機能性も追求されています。

エンジンは5.5リッターV型12気筒。アンチスキッド・システムとリンクしたASRトラクション・コントロール・システムが、過酷な環境下での安全性を向上しています。また、アルミニウムの軽さとスチールの強靭さを備えたシャシー、軽量なカーボン・ファイバーのフロント・ボンネットが、このクルマの走行性能を高めています。トランスミッションは6速MTと4速AT（GTA）です。

現在のフェラーリの456M GTの中古車価格は、平均で約855万円です（2020年5月調べ）。良質な車体と出会えましたら、早期の購入をおすすめします。