フェラーリ 430スクーデリア解説

F430は、フェラーリが2004年から2009年まで販売していた高級スポーツクーペです。

360モデナの後継車として開発されたクルマで、360モデナ同様にV型8気筒エンジンを搭載するモデルです。

エクステリアは、先代の360モデナを踏襲しながらも、ボディの空力性能を向上させるために進化したものとなっています。

F430には、フェラーリの過去のクルマやレーシングカーのデザインへのオマージュが随所に施されています。フロントノーズ回りのデザインは、1961年のフェラーリのF1マシン156F1などに用いられていた「シャークノーズ」と呼ばれるデザインを参考にしたもので、ほかにもF430の車名が刻まれたサイドミラーの意匠は往年のフェラーリの名車であるテスタロッサからの影響が感じられるものとなっています。

ボディサイズは360モデナより拡大され、全長4512mm、全幅1923mm、全高1214mmとなっています。

エンジンは、4.3リッターのV型8気筒自然吸気エンジンです。先代の360モデナより排気量を拡大し、ボアストローク比の見直しなどを行った結果、8500rpmまで回る高回転を実現し、最高出力は490PS、最大トルクは47.4kgmを発揮します。また、F1で培われた技術をふんだんにフィードバックしており、左足でブレーキを踏みながらアクセルを踏み、エンジンの回転数を上げたところでブレーキを離すとクラッチがつながり、発進するシステム、「ローンチコントロールシステム」も取り入れられています。

「F430」の中古車販売市場での平均価格は、1359.8万円となっています（2020年5月調べ）。個体によっては1000万円を切る価格で販売されていることもありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。