シトロエン BX解説

BXはシトロエンが1982年から1993年まで販売していたハッチバックセダンです。「CX」と「GX」の間を埋めるクラスのモデルとして開発されたクルマです。

カロッツェリア・ベルトーネのマルチェロ・ガンディーニ氏がデザインを担当したエクステリアは、直線を基調としたシャープな造形で、従来のシトロエンのクルマとは対照的な仕上がりです。また、リアタイヤの上部を覆う「リアハーフスカート」が特徴的で、シトロエン車にとっては最後のリアハーフスカート装着車となりました。ボンネットやリアハッチゲートをFRP製にすることで軽量化を実現し、車重は980kgと1tを切ります。

BXには油圧とガス圧によってサスペンションのストロークをコントロールする「ハイドロニューマチックサスペンション」を搭載しています。このシステムは、まるで船に乗っているかのような快適な乗り心地を実現します。また、この機構を利用してBXの車高を上げ下げすることが可能で、荷物の積み下ろしといった場面でも活躍します。

エンジンは1.4リッター、1.6リッター、1.9リッターの直列4気筒SOHCガソリンエンジン、1.9リッター直列4気筒DOHCガソリンエンジン、1.7リッター、1.9リッター直列4気筒OHCディーゼルエンジンがラインナップされていました。トランスミッションは、4速AT、4速MT、5速MTが設定されています。

現在の「BX」の中古車市場での平均価格は、約74.8万円となっています。(2020年6月調べ)現在「BX」は中古車市場に出回ることが非常に少ない状況です。「BX」をお探しの方は早めのチェックをおすすめします。