BMWアルピナ B6ビトゥルボクーペ解説

B6ビトゥルボクーペはBMWアルピナが2011年から2018年まで販売していた高級クーペモデルです。BMW・6シリーズをベースに、アルピナ独自の高度なチューニングを施したクルマです。

エクステリアは、エレガントかつダイナミックなデザインが特徴の6シリーズに、さまざまなエアロダイナミクス・コンポーネンツを追加したものとなっています。カーボン製スプリッターが組み込まれたフロントスポイラーは、車の上部と側面に多く流れるように風の流れを調整。下方への風量を10%も軽減し、高速走行時のフロント部分の安定性を向上させています。

インテリアにはアルピナ独自のブルーのメーターパネルが目を引きます。これは、高画質のインフォ・ディスプレイを採用したものです。また、レザー製のステアリングは、すべて手縫いで仕上げられています。さらに、ウッドトリムにはアメリカ太平洋岸のみに生息する月桂樹属の木材を使用した豪華なものとなっています。

搭載するエンジンは、4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンで、最高出力540PS、最大トルクは700Nmを発生します。広い回転域にわたってより高いトルクを生みつつ、低回転域でのスロットルレスポンスが向上されているエンジンです。強大なパワーとトルクを持ちながら、燃料噴射式とダブルVANOSという2つの技術を組み合わせることにより、燃料消費量9.52km/L、CO2の排出量は1kmあたり244gという、最高クラスの燃費・環境性能を両立しています。

中古車販売市場における「B6ビトゥルボクーペ」は、ほとんどの場合応談となっています。応談でない場合でも、1000万円以上の高値で取引されることが多いため（2020年6月調べ）、購入を検討されている方はご注意ください。